モズ 留鳥。キィキィキィ、モズの高鳴きは秋を告げてく
れる。はやにえ(小枝に昆虫などのえさを貯食)の
習性がある。他の鳥の鳴きまねもして、それで百
舌(もず)と書くのでしょう。4月の後半ころさえずる
のを聞いていたら、ホオジロのまねはまあまあでし
たが、ウグイスのまねはへたくそでした。それでも
私よりはうまかった。初霜はモズの高鳴き75日とい
うそうです。昔から里山にいて人間にとって身近な
鳥です。
♀
♂
はやにえ(トカゲ)
♂
♀
カケス 留鳥。ハトくらいの大きさ。低山帯の林で繁殖す
る。雌雄同色。ゴマ塩をふりかけたような頭、腹と
背は淡い褐色。羽の青、白、黒のコントラストが美
しい。尾は黒い。ジエィ、ジエィまたはジャー、ジャ
ーと鳴く。モズと同じように他の鳥や動物の鳴きま
ねをする。人の話し声のような鳴きまねをしていて
驚いたことがあります。
「何をしているかって?やっと見つけた栗の実でラ
ンチさ」。
ツグミ 冬鳥。シベリア、カムチャッカで繁殖。雌雄同
色。翼が栗色、胸から腹にかけて黒い縦斑。
クワックワッ、とかクイックイッと鳴く。あまり鳴
かないことから口をつぐむ、それでツグミの名
がついたとも言います。3月渡り前のツグミは
なぜか物思い風で私には哲学者にみえます。
ジョウビタキ 冬鳥。モンゴル、サハリンで繁殖する。翼に白
斑があって、別名紋付とも言う。10月の中頃から
わたってきて、11月にヒッ、ヒッ、ヒッという声を聞
いて、“もう冬がやってくるなあ”と思います。